何か心が晴れた気がする。今日行われた会社主催のTOEICが終わり、残すはイーラーニングのみとなった。このTOEICの結果は配属先の決定や、そのほか多くのことに使われるらしい。そして、今日の実験においては多くのことをこなせたのがうれしい。暇を作らないように作業を進められた。 今日は午前中にまず、内定者向けの健康診断と社員証の撮影会があった。内定者の人たちと会うのは楽しい。皆面しろい人たちばかりだ。健康診断を進めながら多くの人たちと雑談を交わしながら笑いあった。健康診断においてはいたって正常な気がするのだが、再検査の人は1週間後にまた呼び出されるというので、それだけは避けたい。社員証の撮影はできれば斜め45度アングルから撮影して欲しかった。加えて笑顔にして欲しかった。日本の証明写真では常に正面無表情なので、笑顔にしたほうが話のネタになったり、その人がどんな人なのかだいたい分かったりするのでいいのではないかと思うが、いったい誰に問い合わせればいいのだろうか。 午後からはTOEIC受験。入社したら年に3度は受けさせられると聞いている。英語の勉強を怠るなということを改めて痛感する。テスト自体はまったく異常なし。実力出せました。しかし、これで前回のスコアよりも下がっていたらへこむ。このテストのときは関東の内定者全員が一つの部屋に集まるのだが、入社前から結構友達できたなと感じる。話しているだけでかなり面白い。いろいろな性格の人が内定者にはいるが、一つ共通しているのは面白いということだ。皆面白い話を持っている。 テスト後は卒論に向けて実験を進めなければ大変なことになるので、苦しくも学校へ戻った。学校に着くとまだ5時くらいで会ったので、テストも終わったことだし、読もうと思っていた本を読んだ。決算書についての解説本だったのだが、非常に分かりやすく書かれており、読みやすかった。カルロスゴーンが如何にすごい経営方針を打ちたて、実行したのかが、決算書を見ただけで分かるというのは非常に爽快だった。 その後、実験。試料作りをまず行い、完成したら3つの実験装置にかけた。一つは熱処理、一つは磁気抵抗測定、一つは試料の厚さ測定。同時に次の試料作成用にも実験装置を回した。それぞれ待ち時間がかかるものなのでうまく隙間を縫うように実験できたことに感動した。
以前からやりたいと思っていたことに、自己サーバー構築というものがある。最近、作ってみたいという思いが強くなり始めて研究室で「作ってみたいんですよね」ともらしてみた。するとさすが研究室、どのようなサーバーにしたいのかという診断から始まり、PCを製作してしまおうというところまで話が及んだ。そして週末、秋葉原に買い物へ行こうという展開になった。 PC製作の話が容易に出てきた背景というのも、年明けから動かなくなってしまったPCが研究室内に置いてあった。そこで、それの使える部分を利用して安く作ってしまおうということになったのだ。幸運なことに、PCの頭脳であるCPUがまだ使える、メモリも256Mある、先輩が以前安く仕入れたケースを使うということで、あとはマザーボードを買えばいいだけということになった。加えてハードディスクもだが、動画をアップするような用途ではないので小さくて良い。そのため、1万円を切る予算でPCが作れるかもしれない。 そうと決まり、研究室内に置いてあったPCを処分してもいいか助手の方に相談し、了解を得てから分解作業が始まった。私としては初めての分解であったため、要領がまったくつかめなかった。今見えているのが何で、どれが必要となる部分なのか、メモリ以外分からなかった。その中でも一番驚いたのは、CPUの実物。え、こんなものがPCの頭脳として最重要なものなのかと驚くくらい小さく、非常に繊細に見えた。電子が通る部分は金でできていると聞いていたが、本当に金でできていた。解体後、メモリ及びCPUは静電気が発生すると良くないため、アルミホイルで包んだ。これも新しく知ったことだった。ところで、私の所属する研究室では新機能メディアの研究として、垂直磁気異方性というものを扱っている。この技術が現在のHDに応用されているのかどうか助手の方に聞いてみたのだが、まだ実用化されていないようだった。実現すれば、記録容量が格段に増え、テラを超すHDが出来上がるのだろう。普通はいらない程の容量なのだが、ビデオファイルを数多く保存する方たちにとっては期待する技術なのだ。 アルミホイルに包まったCPUとメモリを大切に保管し、週末にはもう一台我が家にPCが導入されると感じ、わくわくしてしまった。導入してからのほうが大変なのだろうが、自分の生活がIT化されると感じると、心なしか時代の先端を行っているかのような錯覚に酔ってしまう。だが、実際IT化される。生活をIT化するために自己サーバーを構築するのだ。昨日、DVDレコーダーがPCとコンパーティブルなことを知り、これからいっそう多くの家電製品メーカーがPCとの互換性強化に努めるだろうと予測する。携帯からメールを送るだけで、家に着く前に電気を点け、暖房をいれる。PCからしかできないような宅配サービスも携帯からのメール一つで自分が家に帰る前に予約できる。こういった形で時間を節約することで、自分の好きなことに没頭できる時間を増やすことができる。 こういった思いを元にサーバーを構築してみたいと思ったわけである。 期待に胸駆られる。
今日一日は非常に面白かった。頭を使わなかった作業が多かったといえば多かったのだが、一日を有効に使えたと思う。有効に使えたというのはどういうことかといえば、一度に何個かの作業を平行して行うことが一日を通して出来たからだ。 まず朝、家出の出来ごと。昨晩から続けていたエンコーディングが済んでいたため、映像と音声がうまくマッチングするようなやり方を試行錯誤し試した。エンコーディングは時間がかかるため、その間は別のことが出来る。そのとき、友人から電話があり、どんなデジカメにしたら良いかの相談にのる。出来る限りの知識を伝えたつもりだが、役立ってくれてればいいなと思う。エンコーディングには3時間近くかかるということが分かったため、学校から帰ってきたら続きをやろうと思い、研究室に向かう。 研究室に着くとすぐに実験の準備に取り掛かる。先週末教わった装置の使い方を思い出しながら準備する。途中、M1の方にやり方があっているかどうか確認してもらう。装置の起動待ちの間、会社から出されているイーラーニングを進める。一課題終わらせる。その後、磁気抵抗の測定。しかし、なかなかうまくいかないため何度も繰り返す。先生のところに出てきた結果を持っていくと、その試料でX線回折をしなさいと言われる。助手の方にやり方を聞かないと分からないので、助手の方の手があくまで次のことをして待つ。それと同時に、私の試料の析出化温度がだいたい分かってきた。どうやら500℃以下で熱処理したほうが良いようだ。 次に行ったのは、卒論発表用の映像編集の下準備。顕微鏡でとった映像を加工してパワーポイントに貼り付ける。そのためにまず、画像に字幕的なものを入れる技術を習得しておく。ハードディスクレコーダーとPCをつなぐことによって、DVDに焼く手間を省き、直接パソコンにダビングできるようにするのだ。ところが、これがなかなかうまくいかない。 すると、助手の方がX線回折を出来る余裕が出来たので、実験をして頂く。結果が出るのに役1時間かかるので、その間研究室に戻り、次の作業に取り掛かる。 次は、別の試料を熱処理すること。今回は350℃で熱処理することになる。先行研究の結果からは、ちょうど350℃付近での熱処理が良いデータを出すために最適なのだ。これもまた1時間くらいかかるので、ネットワークセッティングに時間を費やす。 そして、X線回折の結果が出る時間になったが、熱処理も平行しているため、熱処理が終わってからX線回折の結果を取りに行くことになる。 X線回折の結果、組織は結晶化していることが判明した。やはり、先行研究の通り350℃くらいがベスト温度なのだろうか。以前顕微鏡内で温度を上げたところ350では何の変化も見られなかった。次に顕微鏡を使えるのは木曜日なので、それまでに、顕微鏡用試料を350℃、500℃で熱処理し、そこから加熱するという観察手順になった。 その後、研究室に戻り、助手の方にネットワークのセッティングがうまくいかないことを相談すると、なんとも素敵なことに助手の方がやればネットワークのセッティングが出来た。これによってレコーダーからPCへのデータ転送が可能になった。ポイントは、レコーダーだけの機能ではPCへの転送が出来ないため、新しい支援ソフトをDLして利用するということだった。これは個人的に革新的な出来事だった。これからの家電はPCの強いとそれらを最大限に利用できるのだろうと思い、早くサーバーを立てたり、ネットワークを構築したりできるようになりたいという思いが増した。 その後、他の研究室に遊びに行ってみると友人が、「教授からドイツに行ってこい」といわれ、落ち込んでいた。どちらかというと海外よりも国内の方がすきなのか、まったく乗り気ではなかった。そこの研究室の助手の方も交えて相談会。 その後研究室に戻り、転送されたデータを元に、エンコーディングし、字幕作成の手はずを整える。そして、次の試料の磁気抵抗を測定しようと思ったが、夜も遅くなっていたため翌日にまわすことにする。 今日は様々なことが出来たことと、数多くの注文していた商品が届いていたのでうれしかった。

他の研究室の友達と、東京ビックサイトにて開催中のFCEXPOに行ってきた。次世代の新エネルギー開発の核となる、水素燃料電池についてのものだった。展示場の中はさまざまな企業がブースを構え、数多くの商談の第一歩となったことであろう。

私たちの目的は、基調講演を聴くことであった。午前中いっぱい、4人の海外からの方がプレゼンテーションをする。率直に言えば、衝撃的なものであった。その衝撃となったものは2点。一つ目は内容がほとんど分からなかったこと。もう一つは、自分は英語が分からないのかと思ったこと。

一つ目の衝撃については、少しも私の所属する研究室とかぶらない内容であったこともあってか、まさにちんぷんかんぷんだった。例えば、講演の中である材料の話になった。もう分からなさ過ぎてその材料が何であったかすら覚えていないのだが、確か水素、マグネシウム、ホウ素などからなる材料であった。しかし、材料が出てきてもまったく分からない。その材料の性質、よくある問題点、作成方法、なにをとっても知らなかった。そのため、公演中は薄暗い中、外国人の方が話す言葉をたんたんと聞くだけになってしまい、ややもするとうつらうつらしていた。予習していくことって重要なのだと感じた。前日にレジュメから分からない単語を抜き出し、ぐぐって見るだけでも今日の講演はかなり違うものになっていたのだろう。あまりにも下手な時間のすごし方をしたため、ショックだった。

次の点はというと、英語が分かったのか分かっていないのかすら分からなかった。一応、同時通訳で行われていたため、イヤホンを装着すれば日本語で聞けたのだが、何分英語には自信があったため、自分には必要ないと思って付けなかった。たいがい発表の初めの部分は、聞き手を本論に導くために、近年の研究動向や、社会的需要等の話から入る。その部分すら、完璧に分かることはなかった。エネルギー分野に関しては無知であるといっても過言ではないほど多くのことを知らないため、新しいことについていくのがやっとであった。おそらくこのために、自分は英語分かっているのかなと思ったのであろう。

発表が一通り終わり会場を出たとき、この午前中を私はいったいなにをして過ごしたのだろうと思ってしまった。少しでも予習しておけば、もう少し講演を有意義に過ごせただろう。次に何か話を聞きに行く機会が出来たら、必ず予習してから行くようにしたい。唯一記憶に残ったのは、友人の研究室にある、改質機と呼ばれるものが、基本的な装置であることを知った程度であろう。

私の研究の最後を締めくくる、卒論発表では、パワーポイント内に映像を埋め込む。これまでの卒論発表では、このような技術は使われなかったので、結構斬新な発表形態になると思う。

どのような映像を埋め込むかというと、顕微鏡で観察している試料の様子をビデオ録画し、試料の析出の様子を観察するのだ。期待するものは、350℃くらいのときに試料が析出を始め、その流れを録画して、プレゼンテーション内に埋め込みたい。DVDレコーダーで録画するため、PCで処理しやすい。また、DVDレコーダーの昨日は非常に優れていて、さまざまなこと可能だ。私としての感覚は、ウォークマンが主流だったころに、MDウォークマンを持っているような感じだ。時代の主流派DVDレコーダーに移っているのに、私だけ取り残されているような気もする。そこで、どういった機能かというと、好きなところでキャプチャ分けが出来る。これによって好きなところにすぐ飛べる。また、早く送りと巻き戻しのスピードがそれぞれ2倍、4倍、8倍、、、となっていること、スロー再生、スロー巻き戻しに対応していること、また録画予約のときに、LANでネットに接続されていれば携帯からでも録画予約が行えること。少し欲しくなった。研究ではほとんど使わない機能なのに、と思いつつ、潤ってるのかなこの研究室はと思った。

まずここでとってきた映像をDVDに焼く。そして、居室に戻り編集作業に当たる。DVDに焼く段階で、出来るだけいらないところは削っておきたい。その後の作業をスムーズに行うためにもこの作業は必須だ。

次に行うのが、エンコーディング。DVDのままだと非常に容量が大きいので、小さくしてパワーポイントに埋め込む。またここで映像中に文字を入れるといったような編集も施す。

私はエンコーディングなど一度もやったことはなかったのだが、先輩に教わりつつもどうにかDVDデータからAVIファイルに変換することが出来た。2.8Gあるファイルがエンコーディングすると500M程度になるので、だいたい6分の1程度になるのか。さらに技術を磨けば高品質のまま、より少ない容量でエンコーディングが可能になり、また、字幕の選択の余地を残してエンコーディングできるようになるかもしれない。この技術は非常に習得したいと思った。加えて、エンコーディングにはかなりの時間がかかる。このときも、エンコーディングするのに、1時間半程度待った。DVDに焼いて、それを抽出して、、、ということも考えればもっともっと時間がかかっている。次にやるときにはもっと早くできるだろう。ただし、エンコーディング中のPCは、エンコーディングに集中させるために、裏で起動されているプログラムはすべて切り、なるべくCPUに負荷をかけないようにしなければならないので、この間PCは触れない。

それにしても、このエンコーディングという作業はやっていてとても面白かった。もっと技術を磨きたいと思った。少し得した気分になるものだった。

 昨日に引き続き、今日もまた本を読んでみた。その名も「入社三年でその後が決まる」といったもの。著者は広告代理店に長く勤めており、そのときの経験からの新入社員のこのようにすべきだという話、そこで会社員として働いたことが現在の著者の血となり肉となっていること等が書かれていた。

 その中でも重要だろうと思ったことは、上司を師と思い多くを吸収すること、その上司の物まねが出来るくらいにするべきだというところだった。入社直後から良い仕事は回ってこない、コピーやお茶くみであり、仕事をするにしても上司がやたらと説教をしてくるという。ここで問題なのはこれらをどのようにとらえるかである。コピーをするにしても、ただコピーをしているだけではなく、一部余計に刷りファイリングすることによっていち早く配属されたところがどのような事業を行っているのかを知る。またこうすることでコピーの質も向上する。自分用のものとなるものでもあるので、きれいにコピーしようとする。お茶くみにしても、どのタイミングでお茶を入れるかで、上司から嫌がられるか信頼されるかが決まるらしい(超古典的な日系の会社のように思えるが私の勤め先ももしかしたらこのようになっているのかもしれない)。そして、上司が怒り・説教しによく来るとしても、ありがたくお聞きする。愚痴ではなく説教。自分のためになることをいってくれているということでもあれば、お客様に万が一怒鳴られるようなことになっても、ある程度対応できる。そうしているうちに、上司は部下をかわいがるようになり、さまざまなことを教えてくれる。嫌だ嫌だと思わず、とことんついていくこと、といった著者の教訓であった。

 日本の組織体系であればきっとこうなのだろうと思い、まず実戦してみようと思った。私は今研究室に所属しているのだが、これも考えようによっては会社のようである。ボスである教授がおり、助教授、会社員である学生を束ねるように助手がいる。おそらく私にとっての上司といえば助手の方なのであろう。そこである実験装置の使い方について聞いてみた。助手の方は優しい方なので快く教えてくれた。ある程度まで自分でマニュアルを見ながら進めてみたのだが、あるところ以上進まなくなった。そこでそれ以降を教えていただいた。

 マニュアルさえあれば何でも覚えられると思うところが私にはあるのだが、やはりこれは妄想でしかないと思った。知っている人に聞く、これが一番効率よく習得する方法であろう。そして学ぶ姿勢。フランス語の授業でSTAGNATIONという単語が今日出てきた(去年このような単語はたくさん勉強したのだが、結局丸暗記しただけだったのだろうか)。意味は停滞することといった感じのもの(あまり日本語訳は得意ではありません)。勉強しないとstagnesするよ。ごもっとも。

 会社の中で誰がより物事を知っているか、それは上司である。うまい付き合い方をすることで自分にものちのちそれが帰ってくるというものである。


 私は他の研究室をよく訪問する。その中でメモに値する話を聞いたのでその話について今日は書いてみようと思う。 


 たばこを吸うのは研究室でほとんど私だけであるため、よく他の研究室を訪れ、研究の話とともに雑談を交わす。そこで、今週の金曜日に東京ビッグサイトで行われているFCEXPOに参加することの話になった。テーマは水素燃料。私の研究には直接の関係はないのだが、友人の研究室のテーマでもあるため、その友人に便乗して私も参加することにした。基調講演があるのだ。専門としている人と同行して参加すれば理解もより深まるのではないかと思ったからでもあり、私のこれからする仕事に何らかのきっかけになるかもしれないと思ったからだ。


 その話を聞いた感想からまず述べてみると、エネルギーについては極当たり前に思いすぎていて、もしそのエネルギーがなくなったら現在の生活がどのようになるかを常日頃から考えていないのでかなりのショックであった。2点思ったことがある。一つ目は代替エネルギーの採用、もう一つは如何に低いリスクで石油からなるエネルギーを調達するかだった。以下、アイスランドの例、9・11事件から思い知ったエネルギーのリスク、フランスでの対策、また日本での対策準備について、その友人から聞いた話を元にまとめてみようと思う。


 まず、アイスランドの例から。エネルギーとして当たり前と思われていた石油であるが、第一次石油ショッ

クにより、世界のエネルギー調達は既存のままでいいのかという問題が浮上した。日本は省エネ志向に移り、トヨタはプリウスに代表されるエコカーを開発し、政府は省エネを推奨した。そこで、アイスランドは思い切った行動に出たのである。国のエネルギーをすべて自国生産するということである。これまで依存していた石油からなるエネルギーに代え、風力発電、水力発電を基にしたエネルギーに方向転換したのである。今週金曜にある基調講演ではアイスランドの大使が講演をするので、この話がテーマになりそうであり、非常に楽しみである。


 次に、アメリカで起きた、ワールドトレードセンターでの同時多発テロである。二機の飛行機がビル目掛け

て突進していき、さらにペンタゴンを狙ったのは記憶に残っているかと思うが、もう一つ標的があった。それ

はピッツバーグに存在する原子力発電所である。放射能を汚染させることによりその地域に人がすめなくするというものではなかった。ピッツバーグにある原子力発電所は、ワシントンに送電する電力をまかなっているらしいのだ。ワシントン中の電力が止まれば人の消費活動は停止し、その影響はワシントンDCまでも影響しうる。もちろん緊急対策措置はとられていると思うが、アメリカの政治の中心であるワシントンDCにこのような問題が起これば、国の経営に支障が出ることは確かだ。このテロを起こした集団はエネルギー停止を狙ったのである。


 この事件をきっかけにして、国として動かなければなからったのはフランスである。フランスは自国のエネ

ルギーのほとんどを原子力発電でまかなっていることは地理で学んだ。そこで、フランス政府は原子力発電所の周りにロケットを配置したということである。いざ、原子力発電所を壊そうと何かが飛んできてもそのロケットで打ち落とせる仕組みになっているのだという。


 加えて、日本でも実験的な措置がとられた。青森県八戸市において、その市全体を内部で発電するエネルギーで間買おうとするものである。現在の法律では、製造したエネルギーにおいては一度エネルギー開発業者に販売しなければならないという法律があるらしいのだが、この地域を特別区とすることによって法的な規制を緩和したのである。風力発電や水力発電でまかなったらしい。結果は、その地域内でまかなえるだけの電力は供給できたのだ。


 このように代替エネルギーで電力をまかなうことは可能ではあるのだが、消費者としてはその価格が問題である。もちろんその価格は割高なのであるが、その代替エネルギーに「投資する」という考えを持てば、いずれ自分に帰ってくるものであると考えることが出来る。もし、日本国民がこのように考えることが出来れば、アイスランドのようにエコ発電からなる電力でクリーンにエネルギーを供給することが出来る。この概念をうまく打ち立てることができればすばらしいビジネスが出来るのではないだろうか。

私たちの研究では、ITOという材料を用いている。これは近年非常に注目を集めている材料である。その材

料自体が透明で伝導性を持っているため、電極として使われる。例を挙げると、液晶用の電極や、有機ELに用いられている。


一方、この材料は非結晶な材料であり、非結晶の割には比較的容易に作成できることが知られている。当研究室のEKAWATIらはこのITOにコバルトと白金を固溶させることによって、母相となるITOの析出温

度の上昇に成功した。析出する過程としては、初めに固溶度の低いコバルトが320℃付近から析出を初め、次に白金、そして最後に350℃を超えると母相の白金が析出される。EKAWATIらは焼きなましをさま

ざまな温度で行うことにより焼きなまし温度対MRのグラフを作成、TEM観察した。そこで私たちの研究で

はこの析出過程を、加熱ホルダーを備えたTEMを用いることにより、どのような様子でコバルト、白金そし

て母相となるITOが析出するのかを観察し、析出過程からどうしてMRが急激に変わるのかを考察すること

を目的とした。


実験に当たっては、DCマグネトロンスパッタ法を用い、In2O3が90weight%、SnO2が10weight%のITO、コバルト、白金をターゲットとして用い、体積分立がそれぞれ10対5対1となるように制御した。また組成の

確認として、AS-DEPO試料に対してはXPS、TEM内ではEDXを用いることにより、組成が制御で

きていることを確認した。スパッタリングチャンバー内での製膜としては、岩塩上にSiO2を100Å作成しそ

の上に100ÅのCo(Pt)ITO薄膜を製膜することによって、ガラス基板上に製膜するのと同じ条件に

した。このときに出来た試料を水中でモリブデンメッシュにすくう事により、TEM観察用の試料とした。


加熱ホルダーを用いるTEM観察においては10分かけて20℃昇温し、その間析出の様子をビデオ録画した。ディフラクションパターンを見ることにより、試料が析出し始めたかを確認しながら行った。


実験結果としては、200℃から600℃までの温度範囲でTEM観察をしたが、母相までが析出する様子は

確認できなかった。350℃くらいになると画面上に黒い点が増え始め、何かが析出し始めたことが確認できた。その後620℃で6時間放置したが、母相まで析出様子は観察できなかった。


なぜこのような結果になってしまったかを考えてみると、EKAWATIらが行った研究での膜厚と私たちが

行ったこれまでの研究での膜圧の相違が考えられる。EKAWATIらは膜厚2000Åで1時間焼きなまし

を行い、TEM観察をしたが、私たちが用いたCo(Pt)ITOの膜厚は100Åと20分の1の薄さであ

った。また、白金を非結晶に加えると析出温度が上昇することが報告されており、この薄さでは白金による析出温度上昇の効果が強く出すぎたのではないかと思われる。


また、実験の仕方、正確な試料制御による誤差がこのような大きなEKAWATIらとの差を生んだのではな

いかとも思われる。


今後の研究の進め方としては、まずEKAWATIらが作成した薄膜と同じ膜厚において焼きなまし温度対M

Rの関係を探ってみることにより、同じ条件で実験が出来ているのかを確認する。この値が違えば、Co(P

t)ITOの製膜がまったく同じ過程で行われていないということになる。


以上草稿。

これからこの日本語で書く日記を再開しようとおもう。ビジネスマンにとっては文書で物事を伝える作業が重要だからだ。この日記のネタとなるようなことも日々注意してメモしておきたい。そして、現在の卒業論文が終了したらすぐにも自己サーバー作成を試みたい。

今週号の日経アソシエ誌での特集によると、一つのトピックにつき1600字程度の日記を毎日書き、日経春秋を手書きで書くことを進めていた。1600字というのはちょうどA4一枚分になるらしく、ビジネス文書の基本となるものらしい。また、文章構成を考えなければかけるものではないというところがミソのようだ。日経春秋を手書きで書くというのは、まずその書き方が非常にビジネスに近い書き方をされているからだそうだ。少ない形容でかつ、筆者の思いを伝えなければならない。次に、誤字・脱字・当て字が減ることが期待されるそうだ。基本として学びたい。1年間続けることによって効果が出るらしい。長いと思うが地道に続けてみたい。

メモについては、今週末友人と行っていたスノーボードで特筆するべきことがあった。友達がメモを日常化していたことだ。スノーボードが終わり、友人たちと宿でくつろいでいるときにテレビを見ていたのだが、そのときある友人が「これはメモしておかなければならないな」と言い、何気なくメモをし始めたのだ。これが日常化しているその友人を見てはっとしたことだ。もうちょっと詳しく言えば「世界不思議発見」を見ているときに、アタカマ砂漠を紹介していたのだが、これが彼にとっては目新しく、記憶に値することであったのだろう。振り返ってみれば私としてもその一つ前の番組でポリ乳酸に似たポリマーをもつ植物について紹介しているところをメモするべきであったのだろう。何かチャンスを逃した気がしてもったいなかった。これから常にメモを携帯し、日常ではっと思ったことをメモし、夜家で調べ、日記のネタにでもしたい。

自己サーバーについてもいち早く構築したい。なぜなら、入社してから書くことになるだろうことはあまり社外に知られたくないことが多いはずだ。自らサーバーを持つことにより、自分だけがアクセスできる権限を持たせることが出来る。また、セキュリティレベルを上げをことや、OSにLinuxを導入することによってPCのスキルも高めたいと思う。夏休み前までに行おうとしてやらなかったことなので、ぜひとも3月の余裕のある時期に終わらせておきたい。期間が迫ることによってやらなければならないと思うのだろう。できればすでに終わらせておきたがったが。サーバー構築後、今私が作っている日本語のブログのほうはそちらに移動させたい。

一つのテーマだけで1600字書くというのは結構時間がかかる作業だ。初めて始めることだからさらに時間がかかってしまうのだろう。その後、日経春秋を手書きするともなれば裕に1時間は必要な気がする。これを出来るだけ短時間で終わらせることが出来るようにしたい。

以上、今日から私が日記を付け始めるようになったきっかけと、その続け方、そして今後この日記をどの羽陽に保管していくかを第一日目として記した。

自由が丘人いっぱい
体重計を買おうと山田電気にきてみたけど買うのにかなり並ぶのでまたあとでくることにしました
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